【ダイエット】先天的デブのウォーキングダイエット【開始~37日経過時点】

石像です。

突然ですが、太りました。

突然ではなく当然段階的にではありますが、とにかく太りました。

結婚式やら忘年会やらなんやらでも友人に再会するたびに、

 

久しぶり!お前マジで太ったな・・・・・・

なんというかめっちゃデカくなったな

見違えた。あまり良くない意味で

 

こんな感じのことを言われ続けてばかり。お前ら他に感想ねえのかよ!

再会しても体型の話題を出さないのは母だけである。ちなみに母もデブ。

言葉に出さない傷の舐めあい。糖分と炭水化物にまみれた甘ーい甘ーい傷口。

ここで己の血筋とか運命みたいなものに従ってピザポテト&コカコーラと生涯を共にすることも考えはしたが、遠い将来に糖尿病にかかって苦しむのも嫌だし元とはいえ俺もスポーツマン。12年もの間バスケットボールに魂を燃やし身体を鍛えてきた過去を葬り去るのもあまりにもったいない。

そう考えた2019年12月、ダイエットを決意

以下、ダイエットの具体的な内容や指標なんかを書き連ねていくので、もしダイエットしたいという方がいたら参考になれば良いなと思います。そうでない人はエッセイみたいなものだと思って見てくれ!

 

 

 Chapter.1 身体は老人、頭も老人、心はまるで赤子の如く

 

とはいうものの、学生時代はダイエットとは無縁だったため何をしたらいいのかさっぱりわからず、

よくわからんけど走れば痩せるだろ!

と何の科学的根拠もなく家を飛び出しランニングを開始。

最初は「そういや昔もこうして走ったな・・・・・・」とセンチな気持ちで優雅に飛ばすも、2kmも走らないうちに満身創痍。俺が波紋使いだったらゾンビ一匹倒す波紋も練れないくらいに乱れる呼吸。かつて毎日コートを走り回っていた屈強な足腰は見る影もなく、若き魂も母校に置いてきたためあっさりとリタイア。情けなく頭を垂れながらとぼとぼ帰路につく。

・・・・・・という話を父(ダイエット経験者)にしたところ、

 

ダイエットを舐めているとか以前にわからなかったら先にググれよ・・・・・・

 

と真っ当なお叱りを受ける。まさか還暦を迎えた人間から「スマホ使え!」って言われるとは思わなかったが。

ついでにどうやったら痩せられるのか聞こうと思ったが、根性論大好きな親父のことだから、どうせ死ぬほどきついトレーニングメニューと徹底した食事制限を提案されるのだろうと思い、その日は「ま、そのうちやるさ」とお茶を濁した。

部活動現役時代に辛い練習を経験したからこそ堂々と言えることがある。

辛いのは嫌だ。

 とにかく楽をして痩せたい。が、「楽して痩せられる!」なんて聴き飽きたキャッチフレーズとともにテレビやネットで紹介される謎の健康食品がまるで効果を成さないことくらいはわかっている。でもやっぱり辛いのは嫌だ。きつい筋トレもヘロヘロになりながら走るのも野菜しか食べられないのも嫌だ。俺のような自分に甘いデブは死に際まで痩せられないのか・・・・・・?

 

Chapter.2 久方ぶりの自由研究

 

翌日、その手の事情を専門とする職業(※念のため、個人の特定を回避する目的で具体的な職業名は書きません)に就いている友人に連絡を取ったところ、ダイエット初心者に必ず話しているという「ダイエット三か条」について話してくれた。

 

ダイエット三か条

壱. 多角的に、かつ科学的根拠に基づいて行え

弐. 「めんどくさい」には鞭を打ち「苦しい」「辛い」は我慢するな

参. ダイエットを辞めた後のことも考えろ

 

俺「わかった!!」

友人「どうせわかってないと思うので解説するから大人しく聞きなさい」

俺「はい」

・・・・・・詳しくは以下の通り。らしい。

 

壱. 多角的に、かつ科学的根拠に基づいて行え

 「有酸素運動(ウォーキングやランニングなど)」「無酸素運動(筋トレなど)」「食事改善」の3つをしっかり行うこと。代謝を上げても筋肉がないと効率が悪いし、筋肉をつけても栄養が偏ってたり食い過ぎたら太るし、食事量を減らしても動かなきゃちゃんとした痩せ方にはならずやつれるだけ。そしてどれも方法や量を間違えると体調を崩したり効率が悪くなる。

弐. 「めんどくさい」には鞭を打ち「苦しい」「辛い」は我慢するな

 ダイエットの鉄則はとにかく「継続」。当たり前だが、一日中ダッシュし続けるより一年間続けてウォーキングしたほうが劇的に痩せる。長期的に物事に取り組むにはモチベーションの維持が不可欠であり、身体的・精神的苦痛はそれを大きく妨げる要因になる。

参. ダイエットを辞めた後のことも考えろ

  目標を達成したり生活環境・体調の変化でダイエットを辞めざるを得なくなったときに怖いのが「リバウンド」。ダイエットによって生活を劇的に変化させた人ほど、ダイエットを辞めた後にリバウンドしやすい。かつて話題になったこともある絶食ダイエットは、痩せ方が劇的であるぶんリバウンドする人も多かったとか。

 

具体的なダイエットの方法まで聞いてしまうと賃金が発生しそうなので質問は最低限に留めたが、とにかく大事なのは上記の三か条と「ダイエットを楽しみ、義務ではなく趣味にする」ことだそうな。履歴書に「趣味:ダイエット」って書いたら怒られるかな・・・・・・?

 

大まかに何をしたらいいかわかったところで、具体的なダイエットの内容を決めることにした。先述のダイエット三か条の壱に従い、有酸素運動無酸素運動・食事改善のそれぞれについて、自分の現状と照らし合わせながらメニューを決めてみた。

 

有酸素運動

有酸素運動といえばランニングだが、実行した結果はChapter.1で述べた通りである。というわけで、ランニングの約半分の負荷と言われているウォーキングを選択。少しググったところ「ウォーキングはだいたい30-60分を目安に行いましょう!」と書いてある記事を見つけたので最大リターンを取れる60分で時間を設定。そういえばここまでの人生でウォーキングというものをしたことがなかったのでちょっと楽しみでもある。

 

無酸素運動

https://youtu.be/TfwAjrVG8cs

筋トレ自体は部活現役時代にも当然やっていたが、この衰えた身体で当時やっていたメニューをこなせるわけもなく新しくメニューを決めることに。何か出てこないかなーとYoutubeを探すと筋トレの時短メニューが死ぬほど出てきた。いい時代になったもんだ。(実際に筆者が選んだのが上記URL。バーピージャンプとジャンプジャックは下の階の住人への迷惑となる可能性が極めて高いため飛ばしている。)

ただ正直な気持ちを話すと、俺は部活現役時代から筋トレというものがとにかく嫌いだった。筋肉を伸縮させ負荷をかけて、筋肉をいじめてから回復させることにより筋肉の肥大をねらいとするのが筋トレだ。逆に言うと、筋肉が負担を感じないと筋肥大は起こらず徒労に終わるということになる。「きつくなきゃ筋トレにならない」といういかにも昭和っぽい理論は誠に残念ながら真なのだ。きつい・辛いということでダイエット三か条の弐にも反しているが、これを拒否することは多角的でなくなるということになり、壱に反する。自重トレーニングがきついだけでジムでちゃんと器具使ったらそこまで辛くもなくなるのかな・・・・・・?

 

③食事改善

「太る」という現象は、カロリー的なものと糖質的なものとで2つに分類される。ざっくり言うと前者は単純に肉や米などの食い過ぎ、後者は米・パン・麺などの主食やお菓子・芋・一部の果物を多く摂取することによって引き起こされる。もう知ってる人も多いだろうし、知らなくても察しの良い人はこの一文だけで気づいたであろう。そう、米という食材はとにかく人を太らせるのだ。カロリーと糖質を兼ね備えた究極のデブ製造植物。熱量と糖質の剣。世界一幸せなバイオ兵器。

これは本当に悩んだ。そもそも俺が自らを「先天的デブ」とまで評する1番の理由が「間食にも米を食うほど米が好きだから」なので、米を断つということは生き方を否定されているに等しい。三度の飯より好きな物なんてねえよ・・・・・・。

そんな感じで悩んでいたところに地元の後輩から勧められたのがこの「カロリDiet」なるアプリ。

https://www.konami.com/sportslife/products/original/application/caloridiet/

コナミスポーツクラブ公式のカロリー計算アプリで、自分の身長と体重から代謝量(1日に放出されるカロリー=摂取すべきカロリー)を算出し、摂取した食事メニューに含まれるカロリーや運動で消費したカロリーをおおよそ計算してくれるスグレモノなのだ。(コンビニ弁当やインスタント食品なんかは商品名がサジェストされてより正確にカロリーが計算できるぞ!)で、これに基づいて1日のカロリー収支のバランスを保てる範囲でならば米を食っても問題ないということらしい。アプリに生活を支配されるというのはあまり気が進まなかったが、後輩の勧めということもあり導入。

 

そんなこんなでダイエットとして具体的に何をするかをまとめると、

・ウォーミングアップ(ラジオ体操第一)→筋トレ(Chapter.2で紹介した動画)→ウォーキング(60分)を1日のルーティーンとして行う。

・カロリー計算アプリにて1日のカロリー収支を管理しながら献立を決める。

さらに細かい自分ルールとしては、

・筋肉痛のケアや超回復をねらうため、筋トレは2日に1回。

・ルーティーンは雨天中止。

・友人や家族との外食においてはカロリー計算を行わない。

・ささやかな糖質制限や精神的けじめも兼ねて、家での食事では(カロリー収支的にはセーフだとしても)白米をおかわりしない。

・基本的に間食禁止。空腹の際は菓子や米を摂取せず、味噌汁やサラダチキンなどの低カロリー食品を優先。

・飲み物については、愛飲しているコカ・コーラをZEROに変更。その他高カロリーの清涼飲料水は極力控える。基本的な水分補給は冬はお茶、夏はスポーツドリンク。

どうしても空腹に耐えられなくなり体調が悪化したら好きな物を食べ、ダイエットの内容を見直す。これが1週間続くようならダイエットを辞め己のデブ遺伝子を受け入れる。

 

Chapter.3 「趣味はダイエットです」

 

ここからは近況報告。

ルーティーンやルールも細かく決めたところで、本格的にダイエットを決行。この記事を書いている時点で(正月を除き)37日目に突入し、体重は4kg減。空腹で体調が悪くなることも今のところはなく、順調といったところか。

コンビニ弁当のカロリーが凄いとか、昔よりコカ・コーラZERO美味しくなってると感じたこととか、筋トレがきつくて嫌だとか、ダイエットを始めて感じたことは色々ある。あるけど、その中で特に強く心に残ったことについて語りながら記事を〆ようと思う。

 

それは「ウォーキングの楽しさ」。

 

バスケ部現役のときに俺がしてた「運動」って、死ぬほど走って死ぬほど筋トレして全力で試合して監督に怒られたり勝ち負けやら内容やらで一喜一憂したりして・・・・・・といった感じだったから、それはもう必死で「運動」をしてたもので、「俺にとっての運動ってのはこういうものなんだなあ」としか思っていなかった。

大学に入ってからは新しいことをしようと決めていて軽音楽部に入部し、ダイエットを決意するまではろくに運動をしないままここまで来てしまった。

だから、

人と競うことなく、己の健康のために。

息を切らすことなく、周りの景色を眺めながら。

感情を荒らげることなく、落ち着いた気分で。

こういう「運動」と向き合うのって、たぶん初めてだと思う。

バスケットボールとともに駆けた青春を否定する気は全くないけど、こんな素敵な運動があるのならもっと早く知りたかった。大げさかもしれないけど、本当に感動している。

そして、ウォーキングに限っていえば、俺は間違いなくダイエットを「趣味」として楽しんでいると言い切れる。

ダイエット辞めても、年老いても、これだけはずっと続けようかな・・・・・・。